プロフィール

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相澤 清晴

東京大学 教授

略歴

1988年 東京大学博士課程修了.工博.東大工学部助手,講師,助教授をへて,2001年より,教授. 現在,大学院情報理工学系研究科教授.画像・メディア処理,ライフログ,3次元映像,漫画画像処理等に関する研究に従事.現在,電子情報通信学会情報システムソサイエティ会長,映像情報メディア学会次期会長,日本学術会議会員,IEEEフェロー,IEICEフェロー,ITEフェロー.

セッション

Manga x AI

概要

自然画像を対象にしたAIは,すそ野を広げ,漫画・コミックを扱う研究が盛り上がりつつある.本ワークショップでは,研究開発を可能にする漫画のデータセット,画像認識・言語翻訳技術を取り入れた翻訳エンジン,学会での研究会の発足,漫画ビジネス等,様々な側面に関して触れる.
1. イントロ・AI向けの漫画データセットと進展 相澤清晴(東大) 10分
  漫画を対象にしたメディア処理として,スケッチ検索,スクリーントーン除去,セリフ等の切り出し,着色などに取り組んできた.処理の機能・精度の大幅な向上を可能とする
データセット Manga109を構築した.作者の承諾を得て,内外の学術利用に提供してきた.
この度,その利用を広げることが可能となった(詳細は当日に)
2. 漫画翻訳エンジン 石渡祥之佑(Mantra・東大) 10分
  漫画・コミックの翻訳コストは1冊20万円程度と極めて高く,コンテンツ輸出入の障壁となっていた.この課題の解決を狙った漫画に特化した翻訳エンジン"Mantra"の技術紹
介およびビジネス化の展望を述べる.
3. 新研究会発足で目指す「コミック工学」の展望 山西 良典(立命館大) 10分
 コミック工学は,コミックの文化資産としての可能性と世界規模での経済的な影響力に
着目し,コミックを対象とした研究を一同に集めて,技術や知見の融合,共進化を目指し
た研究領域である.この度,新設した研究会の趣旨と展望を述べる.
4 漫画ビジネスとAI 橋場一郎(ブックウォーカー) 10分
 ここ数年の電子書籍サービスの普及にあわせて,漫画ビジネスが盛り上がってきている.
特に情報がデジタル化することによって,海外市場への展開も従前よりやりやすくなった
反面,海賊版対策等に対する課題も増えてきている.漫画におけるAIを活用した研究も
増えてきている中,今後の漫画ビジネスの可能性についての展望を述べる.
5.質疑 10分

登壇者

会場

東京都千代田区丸の内 2-4-1
丸ビル, 1階マルキューブ

開催日時

2019年04月23日 午後04:00 - 午後05:00